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「ものつくり」と簡単におっしゃいますが・・

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動き

 「ものつくり」は楽しいです。小学校・中学校でやった家庭科。雑巾を縫ったり、ブラウス、ワンピース、ゆかたも縫ったっけ。「工作」と言う時間もあって、(昔はというか昔の方が平等で、女子も工作の時間があった)本箱やちょっとした家の模型をつくって、電気線も引いて、こっちでスイッチをいれると灯りがともるようにもしましたっけ。本当に楽しかったけれど、知らないうちに、英・数・国の勉強に時間を費やすようになって・・「ものつくり」は縁遠いものになりました。
  大学で工学部へ行った人や、理系で研究室へ行った人は、「手」をつかった「ものつくり」の延長をやったかもしれません。(私は文系だったので全然)。生涯、趣味として洋裁や編み物をやり続けていらっしゃる方もいますね。

  空白期間を経て、この学校に関わってから20年「ものつくり」を教える学校に居て、授業計画を「つくる」立場になり、傍目で見ているうちに、「ものつくり」とは人間が外界を理解する第一歩なんだ、と思うようになりました。しかし、そんな抽象的な話で、また黙考してしまうのではなく、「ものつくり」とは、本当に「もの」を「つくり(終わらなければならない)」のです。さらに、機能性や快適性を備えることになれば、ことは段々難しいことになります。「もの」の本質としての一要素=材料とはなにか、が問われてきます。

  今年のショーで発表された作品のいくつかは、主な材料が新聞紙です。それで「服」を作ろうとしました。ここでは「服」は意味がないかもしれません。「服」としての保温性や「快適性」はほとんど問われていません。(課題としてかかってこない)ただ、単に「服」に見えるものをつくる、です。ですから形は「ロケット」でも「犬」でもテーマはよかったかも。「美」だけは残しています。ですから今年の課題は「新聞紙をつかって、美しい形をつくる。それを人が着て歩けるものでなければならない」ということだったでしょうか。

 ともかく、新聞紙と格闘して上記の条件をみたそうとしたわけです。結果は――まあ、ともかく。感想の中に(高校生から)「わざわざ生地をつかわなくても新聞紙で服がつくれるんですね」というものがありました。どういう意味?「新聞紙で」=「安い」「簡単」:縫ったりミシン使ったりしなくてよい:ということ?-いや、いや、いや。もし「安い」「簡単」だったら、なんで作るのよ?いや、逆に巷に「新聞服」があふれるはず。(ユニクロが作ってるでしょ)ですので、再度言いますが「服」を作ろうとしたのではありません。「美しい形」を作ろうとしたのです。たかが「新聞紙」で「美しい服」を作れるわけないじゃん!-とおっしゃいますか?いやいや材料に貴賤はありません。材料は材料にすぎません。そこから「美」を作り出せるかの実験なのです。
実は、学生は普段、布で服をつくっている人達なので、「服」に(感想を寄せた高校生以上に)とらわれているのは、この人たちなのです。発想を早く転換して、「材料がそもそも違うのだ」ということに気がつくのはいつか、という「手」と「頭」の競争を仕掛けたのです。
   結果は、普段から「手」に物を考えさせている人の勝ちでした。
   材料と重力の関係は「美」に大いに関係があります。-次回へつづく。
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Ali  Batoota 

Author:Ali Batoota 
アリ バトゥータ
年齢・性別・国籍-不詳
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