2020の花見
social distance
「疫病・疾病は単純思考が媒介する」
「単純思考」とはひどい言い方だが、こういうことだ。現在新型コロナウイルス
が猛威を振るっている。それに対して、もちろん、これは保健衛生上の課題でもあるのだが、一人の病気ではなく大勢の人口に関わる問題なので、政治が重要な意味を持つ。そして、いよいよパンデミックの様相を示してきたところで、中国、日本、アメリカ、そして英・独・仏・フィンランド、オランダなどの旧(とあえていいます)西欧、と旧東欧のハンガリーなど-全部出揃いました。-その対応の仕方。とリーダーのふるまいの違い。
中国は、「謎の疾病」を秘匿。-私は事実を知りませんが、最近、その証拠が出つつある。それでも抑えきれず、感染が爆発すると、(ここから知っているニュース)武漢を封鎖するという通常の政治手続きではできないことをやってのける。途中で感染者を収容したホテルが崩壊するというお粗末さなど乗り越えて、無理やり抑え込んでしまった(かのように現在みえる)共産主義。もちろん人権無視-ウイルスとどっちがいいんだか、悪いんだか・・
一方、アメリカは、アメリカ疾病対策センター(CDC)という感染症対策で「世界最強」の機関をもっている。 全米と世界各地に医師や研究者など1万4千人以上の人材を抱え、(軍事的かもしれないが)米国の安全保障のため世界のあらたな病原体や疾病に立ち向かえる」 だから、世界に広がるパンデミックの阻止こそ、その活躍の場であったのに。(以前「世界の警察官」を自称し、世界中に基地を持っていて、わざわざ、海外でアメリカの戦死者を出して、しかも「迷惑」と思われていたことと比べれば、よっぽど感謝されたのに)ところが、トランプ大統領は、まだ感染者が一桁もしくは15人くらいの頃、超楽天的態度でウイルスをバカにし、その専門家の意見を軽んじ「アメリカファースト」という自国選挙民対策のキャッチのみで、乗り切れると思った。ららら・・愚民政策
「温暖化対策」とまったく同じ構図(だから、怖い)
中国・アメリカと比べて、世界の歴史(ペストやコレラも含めて)を体現してきた欧米諸国は、その点、冷静だ。イギリスや北欧の国々は、一見、何の対策も施さないようにみえて「人口の一定程度が罹れば、ウイルスは沈静化する」という知見のもと「ただ、じっと耐える」式であった。国民がそれで納得するところが国民の見識もハードというか。しかし、ジョンソン首相も感染する事態になって、こんどは、「外出禁止命令」を出し、これも、ロンドンの大多数(あの、議論好きの、うるさい奴ら)が黙って耐え忍ぶ、という。多分、第二次大戦中のナチスドイツの空爆に耐えたことを思い出しているかもしれない。
そのドイツは、いまやナチスドイツではなく、旧東ドイツ出身のメルケル首相だ。
彼女は、理性的な現実主義で「感染ピークを予想し、6月以降かもしれない。と判断し、
感染の広まる速度を遅らせることに焦点をあてた対策が取られ始めた」-(多和田葉子のベルリン通信4月15日 朝日新聞)さらに、「弱者のために若者が外出を控えるように」という呼びかけに、若者も応じた。 (ホームレスや難民や被介護者に、なんの対策も取られない、どころか、こういった呼びかけもろくにされず≪一部NPOなどが呼びかけをしています)若者=“ばか者である国”=日本とは大違いだ。)「メディアを通じて、短期間に議論が深まったせいで、個人の自由を規制されることが嫌いな国民(ドイツ)であるにもかかわらず、強制的な規制を上回るスピードで個人の納得した行動が追いついた」、と多和田さんは述べている。
一時は、ポピュリストの政党になびいていた国民が、ウイルス研究所や科学者たちの意見を参考にしながら次々に具体的な政策を発表する-「理性の最大公約数」を語りかけていた-首相に、信頼を取り戻した。と多和田さんは書いている。
そう、「理性の最大公約数」という言葉、覚えておこう。それが政治であるべきだ。
それは、ウイルスにも効く。
「勝つ」のではない。以下、言わない方が、終わり方としてはいいのだが、言っておこう。このパンデミックが収束した時、必ずや「ウイルスに人類が勝った! 証としてオリンピックを開催する」とか言うバカがいるだろう。-そういう首相を選択する国民は不幸だにゃー。
「疫病・疾病は単純思考が媒介する」
「単純思考」とはひどい言い方だが、こういうことだ。現在新型コロナウイルス
が猛威を振るっている。それに対して、もちろん、これは保健衛生上の課題でもあるのだが、一人の病気ではなく大勢の人口に関わる問題なので、政治が重要な意味を持つ。そして、いよいよパンデミックの様相を示してきたところで、中国、日本、アメリカ、そして英・独・仏・フィンランド、オランダなどの旧(とあえていいます)西欧、と旧東欧のハンガリーなど-全部出揃いました。-その対応の仕方。とリーダーのふるまいの違い。
中国は、「謎の疾病」を秘匿。-私は事実を知りませんが、最近、その証拠が出つつある。それでも抑えきれず、感染が爆発すると、(ここから知っているニュース)武漢を封鎖するという通常の政治手続きではできないことをやってのける。途中で感染者を収容したホテルが崩壊するというお粗末さなど乗り越えて、無理やり抑え込んでしまった(かのように現在みえる)共産主義。もちろん人権無視-ウイルスとどっちがいいんだか、悪いんだか・・
一方、アメリカは、アメリカ疾病対策センター(CDC)という感染症対策で「世界最強」の機関をもっている。 全米と世界各地に医師や研究者など1万4千人以上の人材を抱え、(軍事的かもしれないが)米国の安全保障のため世界のあらたな病原体や疾病に立ち向かえる」 だから、世界に広がるパンデミックの阻止こそ、その活躍の場であったのに。(以前「世界の警察官」を自称し、世界中に基地を持っていて、わざわざ、海外でアメリカの戦死者を出して、しかも「迷惑」と思われていたことと比べれば、よっぽど感謝されたのに)ところが、トランプ大統領は、まだ感染者が一桁もしくは15人くらいの頃、超楽天的態度でウイルスをバカにし、その専門家の意見を軽んじ「アメリカファースト」という自国選挙民対策のキャッチのみで、乗り切れると思った。ららら・・愚民政策
「温暖化対策」とまったく同じ構図(だから、怖い)
中国・アメリカと比べて、世界の歴史(ペストやコレラも含めて)を体現してきた欧米諸国は、その点、冷静だ。イギリスや北欧の国々は、一見、何の対策も施さないようにみえて「人口の一定程度が罹れば、ウイルスは沈静化する」という知見のもと「ただ、じっと耐える」式であった。国民がそれで納得するところが国民の見識もハードというか。しかし、ジョンソン首相も感染する事態になって、こんどは、「外出禁止命令」を出し、これも、ロンドンの大多数(あの、議論好きの、うるさい奴ら)が黙って耐え忍ぶ、という。多分、第二次大戦中のナチスドイツの空爆に耐えたことを思い出しているかもしれない。
そのドイツは、いまやナチスドイツではなく、旧東ドイツ出身のメルケル首相だ。
彼女は、理性的な現実主義で「感染ピークを予想し、6月以降かもしれない。と判断し、
感染の広まる速度を遅らせることに焦点をあてた対策が取られ始めた」-(多和田葉子のベルリン通信4月15日 朝日新聞)さらに、「弱者のために若者が外出を控えるように」という呼びかけに、若者も応じた。 (ホームレスや難民や被介護者に、なんの対策も取られない、どころか、こういった呼びかけもろくにされず≪一部NPOなどが呼びかけをしています)若者=“ばか者である国”=日本とは大違いだ。)「メディアを通じて、短期間に議論が深まったせいで、個人の自由を規制されることが嫌いな国民(ドイツ)であるにもかかわらず、強制的な規制を上回るスピードで個人の納得した行動が追いついた」、と多和田さんは述べている。
一時は、ポピュリストの政党になびいていた国民が、ウイルス研究所や科学者たちの意見を参考にしながら次々に具体的な政策を発表する-「理性の最大公約数」を語りかけていた-首相に、信頼を取り戻した。と多和田さんは書いている。
そう、「理性の最大公約数」という言葉、覚えておこう。それが政治であるべきだ。
それは、ウイルスにも効く。
「勝つ」のではない。以下、言わない方が、終わり方としてはいいのだが、言っておこう。このパンデミックが収束した時、必ずや「ウイルスに人類が勝った! 証としてオリンピックを開催する」とか言うバカがいるだろう。-そういう首相を選択する国民は不幸だにゃー。
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プロフィール
Author:Ali Baba
アリ ババ
年齢・性別・国籍-不詳
関心事は、ファッション、政治、教育、言葉、生物、映画-なんでも
but,I have my own opinion.
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