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ベルリンは晴れているか

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 ≪そして 3週間≫早くおいでよ

「ベルリンは晴れているか」 深緑野分 筑摩書房

  469ページの大作。 なんと日本人が書いた著作なのに、日本との関わりがある事柄は
一頁もなく、すべてベルリンの街に特化したお話し。時は1923年~1945年のヒトラーが
ミュンヘンで一揆をおこしてから、最後に自殺する頃までの、しかし、歴史の概要ではなく、
政治が庶民にどのような(多分に嫌な)心境の変化をおこさせ 生活にどのように影響を与えたかを、また、爆撃によって、ベルリンの街がどのように破壊され、どのように連合軍に統治されていたのか、まるでそこに住んでいたかのように、詳細に記述した書物。
  私個人も、戦中のドイツが舞台となった映画、書物、収容所の中の話し、スパイ映画・小説と膨大な量を今まで消化してきたけれど、戦後すぐ、ベルリンの壁が築かれる前の状態の混乱で、アメリカ軍とソビエト軍が(しかもソビエト内の権力争いの影響がベルリンにまで)どのように混在していたのかまで、詳細に描写している、とはまったく驚きの調査力。描写力。
  その中で、一つの殺人事件に、焦点があてられ、主人公の女性が戦後の混乱の中で
その殺人事件をどう解決するかが、話しの筋となる。-というところは、刑事フォイルに
そっくり。だが・・・
  残念ながら、刑事フォイルの倫理観は、伝わってこない。これだけのページ数は、
詳細な生活場面についやされるが、この主人公の心理に入り込むことはない。いわんや、倫理観などに。もちろん、このヒロインは刑事などではなく、一介の女性、しかも戦争に翻弄され、親が殺され、自分はレイプされ-だから、立派な倫理観など持てるはずはない、と言われれば、そうだけれども、小説としては、だからこそ、動機がうなづけるレベルでなければならないでしょう。-それは希薄だと思いました。(たんなる感想です)



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Ali  Batoota 

Author:Ali Batoota 
アリ バトゥータ
年齢・性別・国籍-不詳
関心事は、ファッション、政治、教育、言葉、生物、映画-なんでも

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