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平凡なる抵抗

M家の庭にて
M家の庭から

「ガザの美容室」

    という映画がある。アラブ・ナサール/タルザン・ナサールさんという双子の監督。パレスチナ自治区ガザに生きる女性たちの日常を描く。困難な状況(本当に!)にも動ぜず自分らしく生きる女性たちの抵抗。抵抗といっても、石を投げたりする抵抗ではなく、小さな美容室、の外で戦闘が起きても、女性たちはたわいのないおしゃべりに興じ、それでもおしゃれをし、メイクをやめない・・・という抵抗。-彼女たちは政治に無関心なわけではない。いや、無関心どころか、夫や子供が銃弾に傷つき、貧困や停電に苦しんでいる中でも、それを続けるにはそれなりの精神がいる。
    「おしゃれ」が勇気や抵抗になりうる、という話。以前に淡谷のり子さんのお話しで、
「戦争中に、銃後の人間が、おしゃれを楽しんだりするのは≪非国民」と言われた時代に、私(淡谷)は、毛皮のコートを着ていた。」そう。-毛皮のコート(本物)は現在なら、環境や動物愛護の観点から非国民になりそう、(私も反対)。けれど、その当時のその使い方は立派な抵抗。-私は、それこそ「おしゃれ」だと思うな。文脈が大事。
  ちょっと角度が違いますが、「黄金のアデーレー名画の帰還―」という映画もある。クリムトの“Woman in gold”という有名な画にまつわる実話が映画化されたものですが、ヘレン・ミレン扮するユダヤ人の主人公が、若き日にナチスの手から間一髪逃れる場面で、ウィーンの街中をビルの地下や屋上を走りながら隠れ逃げるのですが、屋上で洗濯ものを干している名前もしれない女性がいる。(多分、映画のクレジットにも名前が出るか出ないかくらいの出番)彼女は、主人公が洗濯ものの間をかいくぐりながら逃げ方たらいい方向を、無言で、さりげなく指示して教えてあげるのですが、その後を追ってくるナチスの兵らには、同じくさりげなく間違った方向を指し示すのです。-「おっしゃれー」やなーこういう人に私はなりたい。

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プロフィール

Ali  Batoota 

Author:Ali Batoota 
アリ バトゥータ
年齢・性別・国籍-不詳
関心事は、ファッション、政治、教育、言葉、生物、映画-なんでも

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